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2017-01-31

牡蠣と痛風|食べ過ぎが原因となる食べ物なのか

1.痛風って?

痛風は体の中に尿酸がたまり、それが結晶化し関節に炎症をおこす病気です。関節炎は非常に痛みを伴います。

よく関節炎を起こす場所は足の親指の付け根です。真っ赤に腫れて痛くて歩けなくなります。突然おこりますので、痛風発作と呼ばれます。

原因は?

体の中に尿酸が多くなり、それが続くと痛風になるのです。血液検査で尿酸値がずっと高い状態が続き、放置すると痛風になります。

つまり、血液の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)がひきおこす病気なのです。高尿酸血症が引き起こす病気は実は痛風だけではなく、尿管結石や腎臓の機能が悪くなったりと様々な怖い症状も引き起こします。

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なぜ高尿酸血症になるのでしょうか?

尿酸は簡単に言うとプリン体から作られます。たいていの動物は尿酸を分解しますが、人間は尿酸のまま尿から出ていきます。

高尿酸血症の原因の一つとしてプリン体をたくさん摂りすぎることがあげられます。

2.プリン体

食品では旨み成分です。細胞分裂が盛んなものにたくさん含まれています。このプリン体がたくさん含まれている食品を摂りすぎることが高尿酸血症を引き起こし、痛風を引き起こしていく原因の一つです。

つまり旨みの強い食品、美味しいものにたくさん含まれているということですね。たとえば生のしいたけはそれほどプリン体含有量が多くないのですが、干しシイタケになると数値は跳ね上がります。

表1に食品中のプリン体含有量をのせました

100gあたり、プリン体が200mg以上の食品を高プリン体食とされます。すでに高尿酸血症の診断をされている方は一日摂取量を400mg程度に押させるべきと言われています。

注意しなければならないのは、100gあたりの量ということです。つまり一度にたくさん食べるものでなければそれほど気にしなくていいでしょう。

気をつけなければいけないのはプリン体が多く、一回の摂取量が100gを超えるような食品です。

たとえばお魚やお肉などはそれ自体がメインのおかずですので100g程度の摂取はしてしまいます。

その中で牡蠣はどうでしょうか。

100gあたりのプリン体は175mg、中程度のプリン体食です。

これを読まれている方々はおそらく牡蠣好きさんたちだと思いますので、100gくらいはぺろりと食べてしまうのではないでしょうか。

牡蠣の重さは大きさによりますが、小さめで15gくらいでしょうか。

特大で25g程度だとすると、小さめから中くらいを5-6個、大きいものを1個で100g。それで175mgのプリン体を摂取したことになります。

もし、同じ日に肉の内臓(レバーなど)や、かつおの刺身、白子などを同時に摂取すると1日の摂取量は400mgを軽く超えてしまいますね。

またお酒に含まれるプリン体も無視はできません。

ビールにたくさん含まれるというのは聞いたことがないでしょうか?

基本、蒸留酒(焼酎やウィスキーなど)はプリン体が低いです。(表2)

また健康食品(ビール酵母、クロレラなど)はプリン体が多く含まれるものもあり、注意が必要です。

実は高尿酸血症と肥満は非常に関係が深く、肥満が二次的に尿酸値を増加させ、痛風のリスクを高くするとも言われています。

そのため美食家に痛風が多いと言われるゆえんです。

牡蠣好きとしてはどのように工夫をしたらいいか

  1. 牡蠣をたくさん食べるときはほかの高プリン体食は控えましょう
  2. お酒はなるべく蒸留酒を合わせましょう。
  3. 乳製品、とくに牛乳やヨーグルトは尿酸値を下げる効果があります。

一日カップ1杯(240ml)の低脂肪牛乳を一日2回以上飲む習慣は痛風リスクを半減させると言われています。牡蠣の料理に使用するといいかもしれませんね。

まとめ

何事も過ぎたるは及ばざるがごとし。バランスの良い食事が何よりも大事ということはわかっていますが、なかなか難しいことも現実です。

牡蠣を食べるときはあまり気にしすぎも良くないですが、たくさん食べるときはちょっとした食べ合わせの工夫をするとより健康的に牡蠣を楽しめると思います。

参考文献 引用文献

1.藤森 新:血清尿酸値を上昇させる食べ物 高尿酸血症と痛風 vol14 No1 :17-22 2006

2.金子 希代子:食品中のプリン体含有量 高尿酸血症と痛風 vol 16 No1 :36-41 2008


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田中祝江

田中祝江

牡蠣師
牡蠣が好きすぎて何かしらの牡蠣に携わることをしたいと思い、現在、牡蠣の会にて理事をしています。私の仕事は飲食と関係なく、ただただ牡蠣が好きという人間です。もっと牡蠣のすばらしさや、その背景にある生産者さまたちについて、正しい知識を沢山の人に理解していただき、牡蠣のすばらしさを認識していただけるよう頑張っていきます。みなさん、牡蠣に興味のあるかたは是非一緒に牡蠣を楽しみ、この輪を広げていきましょう!

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