2015-12-25
鏡町漁協さんの底力
オイスターハウスで鏡町漁協さんの底力を目の当たりにしたのち、牡蠣養殖に関する詳細なお話を伺いに鏡町漁協さんにお伺いしました。
熊本県は、今や世界を席巻する種「クマモト」(現在は米国産が主)の生まれた土地。特に鏡町漁協さんには、昭和20年代、米国にクマモト種牡蠣を輸出していた時代の資料も残っていて、興味深いことこの上ありませんでした。
もともと、海苔養殖とあさりで生計を立ててらっしゃった鏡町漁業さんに転機が訪れたのは、平成23年。大雨により、主要産業の海苔とあさりが全滅。プランクトンの増殖が原因でした。
それをチャンスに変えるべく、プランクトンを餌とする牡蠣養殖を思い立たれます。
鏡町の牡蠣の美味しさは、実は漁師さんの特別なごちそう。昔から知られていたことだそう。
それを養殖という形で発信できたら…それが始まりです。
後継者クラブ、という若手の方たちが中心となり、すでに養殖を始めている各地に勉強に赴き、今現在は、鏡オイスター、美波(しかめ牡蠣と真牡蠣のハイブリッド)、クマモト(熊本県がバックアップしての復刻)の3種類の養殖を行っています。
鏡オイスターの養殖の特徴は何といっても稚貝時の養殖場所の干満の差。これが、しっかりした貝柱形成に役立っているのでは、と私は考えています。
また、干潟になるほどの干潮時があるからこそ、藻も少なく、臭みがほとんどない要因になっているように思います。
今年は、稀代の大型台風に見舞われ、いかだも散逸する中、心意気ある宮城の生産者さんや、いろんな牡蠣を愛する方たちに支えられ、鏡オイスター、オイスターハウスは地元に支えられ、愛されている鏡オイスターの象徴といえるでしょう。
またいつか、必ず、再訪したいと思っております。
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木村美佐紀
理事 : 一般社団法人 牡蠣の会
広島県出身。牡蠣がそばにいて当たり前の環境の中で育って、牡蠣はもう私の人生には欠かせないものに。
海外出張の経験から、剥きたて殻付生牡蠣の魅力に取りつかれ、作り手さん、ご提供される方、そして、もっともっとみなさんに食べていただけるような、ハッピートライアングルを目指して活動しています。いつか日本の牡蠣が世界へ旅立つこと!もっともっと、みなさんにおいしい牡蠣を食べてほしい!牡蠣は笑顔を作ってくれます♡肩の力を抜いて、一緒に楽しみませんか?(*^^*)みなさんに出会えるのを楽しみにしてます!

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